

健康経営Health Management
健康経営宣言
心身ともに『健康で活き活き』と長く働き続けられる職場環境の実現を目指しています。
働く全ての従業員が心身ともに健康であり、いきいきと仕事に取り組むことが重要であるとの考えに基づき、
ANAグループ横断的な健康管理体制のもと健康経営を推進します。
Wellness Officerメッセージ
これまで、生活習慣病・がん・女性特有の疾病などの「予防」、「早期発見」に向けたフィジカル面での取り組みと、セルフケア・ラインケアの充実やストレスチェック結果の活用などのメンタル面での取り組みを積み重ねてきました。こういった活動と積極的な情報開示を行った結果、一つの目標としていたホワイト500の認定を受けることができました。
体調が悪くなったときは頑張って治そうとしますが、普段の生活の中で「健康」を意識することは少ないのではないでしょうか。普段から「健康」を意識し、少しずつでも改善に取り組むことで健康状態が維持されますので、行きつくところは”日頃の心がけ”だと感じてます。
2024年度より、Wellness Officer(健康経営推進責任者)に着任し、会社として健康経営に取り組み、安全衛生委員会と連携しながら、社員一人ひとりが幸せに生活できることを目指していきます。
代表取締役社長 大家 正嗣
健康経営の戦略
コロナ禍を機に急速にテレワークが進んだ就業環境の中で、生活様式やコミュニケーションの変化に対応しきれていない社員が増加しています。いきいきと働くための大前提として、こころと身体の健康が基盤にあり、各種施策を実施することで、働きがいのある就業環境や組織風土が醸成され、社員の幸福度にこだわった取り組みが、エンゲージメントの向上や最高のパフォーマンスの発揮につながることを期待します。
健康経営戦略マップ
社員の健康維持向上に向けた各種施策と期待される効果や最終的な目標指標との関連性について、健康経営戦略マップとして以下に示します。

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推進体制

ANA グループ中期健康経営計画における5つの重点項目
健康管理指標
受診年齢の上昇に合わせて、毎年「脂質異常」「高血圧」等、生活習慣に関する有所見者が増加していました。
ANAグループでは生活習慣病を予防することと、女性の低体重を改善するために、BMI適正者比率と喫煙率とメタボリックシンドローム該当者率に着目しました。
また、メンタルヘルス関連でストレスチェックの設問から「身体愁訴」に関する項目を抽出し、これら4点を健康管理指標として設定しました。
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BMI適正者比率の増加
※BMI適正者・・・18.5≦BMI<25の人の割合(BMI = 体重kg ÷ (身長m)2)
- 喫煙率の低下
- メタボリックシンドローム該当者率の低下
- 身体愁訴該当率の低下
※身体愁訴該当率・・・身体愁訴(明らかな身体的原因が認められないにもかかわらず頭痛・腹痛・疲労感などの症状)が3つ以上の人の割合
ANAグループでは、上記各項目に目標値を設定し、達成に向けて取り組んでいます。
| 健康管理指標 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 目標値 (2029年度) |
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|---|---|---|---|---|---|
| BMI適正者比率 | 男性 | 61.4% | 63.8% | 62.5% | 71.3% |
| 女性 | 70.4% | 67.8% | 68.5% | 72.0% | |
| メタボリックシンドローム該当率 | 男性 | 22.4% | 17.3% | 19.6% | 11.3% |
| 女性 | 2.6% | 1.7% | 3.5% | 0.5% | |
| 喫煙率 | 男性 | 18.2% | 18.0% | 18.0% | 16.0% |
| 女性 | 5.6% | 4.7% | 4.6% | 2.6% | |
| 身体愁訴該当率 | 男性 | 31.8% | 32.8% | 34.5% | 28.0% |
| 女性 | 42.5% | 53.1% | 46.3% | 39.0% | |
実施施策に関連する取り組み状況の紹介
- フィジカル面での健康施策健康診断・定期健康診断受診率 2023年度 99.9%、2024年度 99.9%
・精密検査実施率 2022年度 71.7%、2023年度 68.1%
・特定保健指導実施率 2022年度 37.4%、2023年度 39.5%
・健康診断結果のWEB閲覧(直近5年分を専用アプリにて閲覧)健康診断事後措置・産業医面談実施率 2023年度 95.5%、2024年度 72.6%
・保健指導実施率 2023年度 97.6%、2024年度 86.8%ANAグループ体操の実施(毎朝/任意参加)・参加者数 2023年度 249人、2024年度 149名ウオーキング大会の実施(年2回)/ANAグループ施策・参加者数 2023年度 267人、2024年度 312人体組成測定会・2024年6月 参加者 86名、満足度 93.8%
・2024年12月 参加者 78名、満足度 95.5%※満足度:事後アンケート回答者のうち、満足・おおむね満足と回答した者の割合女性特有の疾病対策・乳腺エコー検査を定期健康診断の検査項目に追加
・乳房触診モデルによるセルフチェックの啓発実施
・女性の体調の変化や悩みへ理解を促すため、生理痛体験研修を実施し32名が参加健康意識向上セミナーの実施(毎月1回)/ANAグループ施策脂質異常と動脈硬化/子宮頸がんワクチン/熱中症/アルコール問題/睡眠/
健康と仕事/高血圧と心臓病/腸活/肩こり&腰痛/下半身の筋力低下 など - メンタル面での健康施策
ストレスチェック・回答者数 2023年度 819人、2024年度 826人
・回答率 2023年度 96.1%、2024年度 93.8%
・高ストレス者率 2023年度 11.4%、2024年度 9.2%メンタルヘルスセミナー・参加者数121人(2022年12月実施)
・ラインケア研修(組織管理職向け)参加者41名(2025年1月実施) - 安全衛生に関するリスクマネジメント
労働災害発生件数・業務上災害 2023年度 1件、2024年度 0件
・通勤途上災害 2023年度 0件、2024年度 5件
職場のリスク対策や労働災害発生時の対応は、安全衛生委員会にて共有・意見聴取を行い、PDCAサイクルを回して予防措置や再発防止を図っています。
健康経営の取り組みによる効果
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有所見率※判定には、ANAグループの追加項目を含む
運動習慣者・2023年度 22.9%、2024年度 21.5%良好な睡眠・2023年度 59.2%、2024年度 53.3%健康リテラシー健康リテラシー:「自分にあった健康情報を探して、わかって(理解し、評価した上で)、使える力」
・自分の求める情報を選び出すことができる社員 2023年度 84.6%、2024年度 84.8%
・情報がどの程度信頼できるかを判断できる社員 2023年度 88.0%、2024年度 89.3%
・情報を理解し人に伝えることができる社員 2023年度 79.4%、2024年度 79.7%
・改善のための計画立案ができる社員 2023年度 74.8%、2024年度 77.9%パフォーマンス発揮度(ストレスチェック時に確認)・パフォーマンス発揮度 2023年度 79.1%、2024年度 79.2%・プレゼンティーイズム 2023年度 20.9%、2024年度 20.8%
パフォーマンス発揮度:病気やけががないときに発揮できる仕事の出来を100%として過去4週間の自身の仕事を評価
プレゼンティーイズム:100%-パフォーマンス発揮度
※ SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大1項目版)アブセンティーイズム(ストレスチェック時に確認)・2023年度 4.4日、2024年度 4.3日
アブセンティーイズム:心身の体調不良が原因の休暇取得日数/年
測定方法:昨年1年間の病気による休暇取得日数を従業員アンケートで取得ワーク・エンゲイジメント(ストレスチェック時に確認)・2023年度 2.60点、2024年度 2.62点
①仕事をしていると、活力がみなぎるように感じる 2023年度 2.30点、2024年度 2.30点②自分の仕事に誇りを感じる 2023年度 2.91点、2024年度 2.93点
ワーク・エンゲイジメント:(①+②)÷2
最低1点~最高4点で、高得点ほど良好な状況を表す
