産学連携INDUSTRY-ACADEMIA COLLABORATION

ANAシステムズが取り組む 産学連携

京都大学/情報学ビジネス実践講座

京都大学 百周年時計台記念館前にて

京都大学 百周年時計台記念館前にて

講義写真

講義写真

本講座は、「デジタル化時代にビジネスで求められる人財を育成したい」との想いから、京都大学「産学共同講座」の第1号案件として、2018年に設立した講座です。当グループ・当社の企業経営や実務における課題・活用事例を教材とすることで、社会・ビジネスで求められるITリテラシーを学ぶ場を提供しています。本講座に参画することで、大学に求めるIT教育に主体的に関わることが可能となり、産業界全体として、実践的なIT教育を受けた人財の育成に貢献しています。
当社も含めた6社の協力企業で、大学生・大学院生(社会人大学院生含む)へ8科目を提供しています。
<当社で提供するプログラム>
 ・情報と社会 〜航空業とIT〜
 ・ILASセミナー ITシステム構築のためのプロジェクトマネジメント
 ・情報学におけるビジネスの実践 〜航空業編〜

●講師からのコメント
「情報と社会」、「情報学におけるビジネスの実践」では、黎明期からの航空業とITの歴史を題材に、テクノロジー活用によるイノベーションを起こし続けない限り、航空業は生き残りが難しいことをお伝えします。さらに、ANAグループにおける事例を通じて、現代のデジタルによる会社や組織のトランスフォーメーションについて学びます。
「ILASセミナー」では、プロジェクトマネジメントの世界標準のPMBOKをベースに、グループワーク形式でプロジェクトの演習を行います。実際のプロジェクト事例やIT訴訟事例等も織り交ぜながら、実際のプロジェクトで発生するリスクや課題管理を体験できる全7回のコースです。

京都先端科学大学/キャップストーンプロジェクト

2024年7月 実施計画発表会

2024年7月 実施計画発表会

弊社 羽田空港事業所でのワーキング

弊社 羽田空港事業所でのワーキング

京都先端科学大学の学生とともに、企業がリアルな現場で直面している課題解決に取り組むプログラム(キャップストーンプロジェクト)に当社も参画しています。
キャップストーンプロジェクトでは、1年間にわたり、関連する技術背景の調査、課題分析、目的の理解、目標の設定、解決のための方法の提案を行って、実際に試作品をつくり、その方法の有効性を実証するまでを各企業のエンジニアが適宜アドバイスを行いながら、すべてを学生が自律的に進めて課題解決に挑戦します。
従来の大学の研究とは違う実社会のリアルな体験のプログラムであるため、究極のインターンシップと言えます。

●2024年度 プロジェクトにおける京都先端科学大学 担当教員からのコメント
ANAシステムズから提示された「生成系AIを活用した音声呼び出し型のナレッジ回答システム」のテーマには、多くのチームから取り組み希望がありました。このチームは日本人+在留外国人+秋期留学生という多彩な構成で、当初から取り組み意欲が高く、一丸となって自主的にプロジェクトをどんどん進めていました。それが、2024年7月の実施計画発表会にて最高位のGold受賞につながったと感じます。
AIで空港のカウンター業務の向上を図るというこのプロジェクトで、最も困難だったのは「AIにどんなことをどうやって学習させるか?」という点でした。学生たちはさまざまなライブラリ(情報リソース)の検証を重ね、求められる以上のハイクオリティな対応を実現しようと、目下奮闘中です。