健康経営Health Management

心身ともに『健康で活き活き』と長く働き続けられる職場環境の実現を目指しています。
働く全ての従業員が心身ともに健康であり、いきいきと仕事に取り組むことが重要であるとの考えに基づき、
ANAグループ横断的な健康管理体制のもと健康経営を推進します。

Wellness Officerメッセージ

Wellness Officer(健康経営推進責任者)として、社員一人ひとりが心身ともに健康で、いきいきと働く職場環境の整備を安全衛生委員会と連携して進めていきます。
今年度はフィジカル面では、生活習慣病・がん・女性特有の疾病などの「予防」「早期発見」に向けた取り組み、健康意識の醸成と行動化の促進に取り組んでいきます。メンタル面では、セルフケア・ラインケアの充実によるメンタル未然防止、ストレスチェック結果の効果的な活用に努めます。また、積極的な情報開示によりヘルスリテラシーの向上、ホワイト500の認定を目指していきます。
健康の大切さは、病気を患ってから重く受け止めることが多いですが、疾病状態になる前に、いかに日頃の生活の中で自らが意識して行動できるかが重要です。個々人の健康意識を高め、行動習慣化に結びつけるために、何が出来るかを皆さんと対話しながら進めていきたいので、よろしくお願いします。

  • 代表取締役社長 藤本 礼久
  • 代表取締役社長 藤本 礼久

代表取締役社長 藤本 礼久

従業員の健康づくりへの取り組みを認められ、
健康経営優良法人ならびに健康優良企業
の認定を取得しました。

健康経営の戦略

コロナ禍を機に急速にテレワークが進んだ就業環境の中で、生活様式やコミュニケーションの変化に対応しきれていない社員が増加しています。いきいきと働くための大前提として、こころと身体の健康が基盤にあり、各種施策を実施することで、働きがいのある就業環境や組織風土が醸成され、社員の幸福度にこだわった取り組みが、エンゲージメントの向上や最高のパフォーマンスの発揮につながることを期待します。

健康経営戦略マップ

社員の健康維持向上に向けた各種施策と期待される効果や最終的な目標指標との関連性について、健康経営戦略マップとして以下に示します。

健康経営戦略マップ

※スワイプでスクロールできます。

推進体制

ANA グループ中期健康経営計画における5つの重点項目

代表取締役社長 藤本 礼久

健康管理指標

受診年齢の上昇に合わせて、毎年「脂質異常」「高血圧」等、生活習慣に関する有所見者が増加していました。
ANAグループでは生活習慣病を予防することと、女性の低体重を改善するために、BMI適正者比率と喫煙率とメタボリックシンドローム該当者率に着目しました。
また、メンタルヘルス関連でストレスチェックの設問から「身体愁訴」に関する項目を抽出し、これら4点を健康管理指標として設定しました。

  1. BMI適正者比率の増加

    ※BMI適正者・・・18.5≦BMI<25の人の割合(BMI = 体重kg ÷ (身長m)2)

  2. 喫煙率の低下
  3. メタボリックシンドローム該当者率の低下
  4. 身体愁訴該当率の低下

    ※身体愁訴該当率・・・身体愁訴(明らかな身体的原因が認められないにもかかわらず頭痛・腹痛・疲労感などの症状)が3つ以上の人の割合

ANAグループでは、上記各項目に目標値を設定し、達成に向けて取り組んでいます。

指標 目標値(2029年度) 2022年度 2021年度 2020年度
BMI適正者比率 67.1 64.0 65.8 65.1
喫煙率 12.9 14.7 14.4 15.6
メタボリックシンドローム該当率 14.8 19.4 19.2 17.9
身体愁訴該当率 30.9 34.8 29.7 29.0

実施施策に関連する取り組み状況の紹介

  1. フィジカル面での健康施策
    健康診断
    ・定期健康診断受診率 2022年度 100%、2021年度 100%
    ・精密検査実施率 2022年度(集計中)、2021年度 71.2%
    ・特定保健指導実施率 2022年度(集計中)、2021年度 33.6%
    ・健康診断結果のWEB閲覧(直近5年分を専用アプリにて閲覧)
    健康診断事後措置
    ・産業医面談実施率 2022年度94.9%、2021年度92.3%
    ・保健指導実施率  2022年度95.2%、2021年度65.0%
    ANAグループ体操の実施(毎朝/任意参加)
    ・参加者数 2022年度228人、2021年度319人
    (社員アンケートでは、回答者の18.2%が行動変容につながったと回答)
    ウオーキング大会の実施(年2回)/ANAグループ施策
    ・参加者数 2022年度265人、2021年度158人
    (参加者アンケート結果 満足・おおむね満足と回答した社員が95%超)
    女性特有の疾病対策
    ・乳腺エコー検査を定期健康診断の検査項目に追加
    ・乳房触診モデルによるセルフチェックの啓発実施
    健康意識向上セミナーの実施(毎月1回)/ANAグループ施策
    脂質異常と動脈硬化/子宮頸がんワクチン/熱中症/アルコール問題/睡眠/
    健康と仕事/高血圧と心臓病/腸活/肩こり&腰痛/下半身の筋力低下 など
  2. メンタル面での健康施策
    ストレスチェック
    ・回答率 2022年度97.6%、2021年度96.3%
    ・高ストレス者率 2022年度12.5%、2021年度9.9%
    メンタルヘルスセミナー
    ・参加者数121人
  3. 安全衛生に関するリスクマネジメント
    労働災害発生件数
    ・業務上災害 2022年度0件、2021年度1件
    ・通勤途上災害 2022年度1件、2021年度3件
    労働災害発生時には衛生委員会で共有し、PDCAサイクルを回して再発防止を図っています。
  4. その他
    健康リテラシー
    ・健康情報の収集ができる社員 97.4%
    ・必要な情報を選ぶことができる社員 94.7%
    ・改善のための計画立案ができる社員 83.1%
    運動習慣者
    ・2022年度23.4%、2021年度22.3%
    良好な睡眠
    ・2022年度64.0%、2021年度65.6%

健康経営の取り組みによる効果

  1. 有所見率
    ※判定には、ANAグループの追加項目を含む

    パフォーマンス発揮度(ストレスチェック時に確認)
    ・パフォーマンス発揮度 2022年度79.1%、2021年度80.7%
    ・プレゼンティーズム 2022年度 20.9%、2021年度 19.3%
    パフォーマンス発揮度:自己のベストの状態を100%として、過去4週間の仕事のパフォーマンスを評価
    プレゼンティーズム:100%-パフォーマンス発揮度
    アブセンティーズム(ストレスチェック時に確認)
    ・2022年度4.8日、2021年度3.9日
    アブセンティーズム:心身の体調不良が原因の休暇取得日数/年
    ワークエンゲージメント(ストレスチェック時に確認)
    ・仕事をしていると、活力がみなぎるように感じる 2022年度2.2点、2021年度2.3点
    ・自分の仕事に誇りを感じる 2022年度 2.8点、2021年度2.8点
    最低1点~最高4点で、高得点ほど良好な状態を表す